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2020年1月21日

その他団体主催

日常臨床のための対象関係論横浜セミナー第四期 ―対象・疾患別による心理療法の実際―

イベント詳細

開催日 2020年5月17日
開催場所 八洲学園大学
参加資格 対人援助職であれば可
参加費 40000円
問い合わせ 事務局:北川清一郎
住所:〒222-0021 横浜市港北区篠原北2-4-17 ライラック103号
メールアドレス:seminar@yokopsy.com
イベント分類 支部その他
開催内容 日常臨床のための対象関係論横浜セミナー第四期のご案内
――対象・疾患別による心理療法の実際――

講師:愛知教育大学 祖父江典人
事務局代表:北川清一郎(心理オフィスK 代表)

本横浜セミナーも第四期目となりました。今日臨床心理士・公認心理師の職域が広がりを見せつつあることを鑑み、精神分析的な心理療法の基本を踏まえながらも、日常臨床への精神分析の活かし方を検討することを、本セミナーの趣旨としています。

では、精神分析の考え方の基本とは何でしょうか。それは、「自己を知る」ということに尽きるかもしれません。ですが、医療のみならず、福祉・教育・産業などに及ぶ今日の臨床のすそ野を考えた場合、自由連想や解釈を中心とした技法によって、その目的を果たそうとすることは現実的ではありません。

さらには、今日増えている自我脆弱なクライエントを前にして、端から自己の苦痛な側面を知っていくことを実践することも現実的ではありません。なぜなら、それらのやり方は、いわゆる陰性治療反応を容易に招き、さまざまな行動化や悪化を招きかねないからです。

また、日常臨床においては、自己の病理や性格を変えていくという考え方も現実的ではありません。なぜなら、思春期・青年期にもなれば、自己のパーソナリティの構造の基本は形成されています。そこを変えていこうとするセラピスト側の姿勢自体が、クライエントの自己否定感を増強させかねないからです。

ですから、たとえマゾヒズム、サディズム、自己愛、境界例などのパーソナリティ構造を有していようとも、そうした自己を知ったうえで、自己を変えるのではなくて、自己を活かそうとする視点が有用となります。病理と強みは裏腹だからです。たとえば、マゾヒズムの病理は我慢強さとして、健全な道に活かしえます。病理を知り、その苦痛をコンテインできれば、病理を活かす道は開かれうるのではないでしょうか。

今期は、「対象・疾患別による心理療法の実際」をテーマにし、精神病から神経症、発達障害や子どもまでも対象にし、より実践的・具体的な対象関係論の日常臨床への応用を検討していきたいと思います。乞うご期待ください。

なお、当日ご都合等によりセミナーに参加できなかった方には、講義部分の録音CDの貸し出しを行います。どうぞ今期も皆様のご参加をお待ちしております。

【募集要項】

定員:約50名
(ただし、30名以上で開催予定です。30名以下の場合、開催を取りやめさせていただくこともありますので、よろしくご了承ください)

会場:八洲学園大学(〒220-0021 横浜市西区桜木町7-42)
アクセス:横浜駅(東口)から徒歩10分
横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
京浜急行「戸部」駅から徒歩5分
※都合により会場が変更する場合もありますが、その際には必ず連絡させていただきます。

日程:毎月1回令和2年5月より原則第一日曜日(午後1時から5時まで4時間)(計10回)(5月のみ第三日曜日)

受講料:4万円(院生、研究生3万円)

受講資格:臨床心理士、公認心理師、医師、臨床心理系の大学院生、守秘義務を持つ専門家

締め切り:令和2年3月31日

※なお、本セミナーは、日本臨床心理士資格認定協会、定例型(継続型)研修会(4ポイント)に申請予定です。また、日本精神分析学会の認定研修グループに認定されています。

※なお、祖父江典人著『公認心理師のための精神分析入門――――保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働領域での臨床実践』が2019年3月に誠信書房から刊行され、日常臨床に精神分析をどのように活かすかの実践的知識から、副題にあるような公認心理師のすべての職域に亘って、精神分析が具体的にどのように活かされうるのか、臨床素材をもとに解説しています。本セミナーの基礎知識としてよろしければお求めください。これを含め、計6冊をいずれも特別割安価格にて販売いたしますので、ご希望の方は、「第四期参加申込書」の中の該当欄にご記入ください。

【講義について】

時間:13時より15時

テーマ:対象・疾患別による心理療法の実際

スケジュール
2020/5/17(日) 精神病の心理療法の実際――オグデンの無体験な自我へのアプローチ
2020/6/7(日) 不安性障害の心理療法の実際――土居の甘え技法のアプローチ
2020/7/5(日) 強迫性障害の心理療法の実際――モーニング・ワークのアプローチ
2020/8/2(日) スキゾイド・自己愛パーソナリティ障害の心理療法の実際――良性の投影同一化のアプローチ
2020/9/6(日) 心的外傷の心理療法の実際――愛と憎しみの分割のアプローチ
2020/10/4(日) 摂食障害の心理療法の実際――病理的組織化へのアプローチ
2020/11/1(日) 抑うつ性障害の心理療法の実際――抑うつ不安へのアプローチ
2020/12/6(日) 成人アスペルガーの心理療法の実際――ビオン理論の応用アプローチ
2021/2/7(日) 子どものプレイセラピーの実際1――クライン~タスティン系列のアプローチ
2021/3/7(日) 子どものプレイセラピーの実際2――ウィニコット~アルバレズ系列のアプローチ

※なお、上記講義を欠席された方は、希望により、録音CDの貸し出しを行います。

【事例検討について】

時間:15時より17時まで

・参加者による症例(事例)提供と祖父江によるスーパービジョン方式です。症例(事例)発表者は、希望者の中から調整します。
なお、司会者を参加者の皆さんの中から順に立てる方向で調整します。後日事務局から問い合わせのメールをさせていただきます。
・症例(事例)検討の方法は、通常の検討会のやり方とあまり変わりません。事例の概要をA3 用紙1枚程度でまとめていただき、あとは初回からの面接経過をまとめてください。
・まとめたものは、一週間前ぐらいに、事務局の方まで添付ファイルにてお送りください。当日人数分用意します。
・なお、事例検討では、面接時間、面接頻度などの面接構造がはっきりしているセラピーのみならず、児童養護施設や福祉施設やスクールカウンセラーでの取り組み、さらには30分面接などのケースも歓迎します。たとえ枠がはっきりしない構造の中でも、対象関係論の見立てや考え方や工夫が充分貢献しうるからです。

【お申し込み】

別添の「第四期参加申込書」に記入の上、下記事務局までメールか郵送でお申し込みください。振り込み口座等は,お申込のご連絡とともにメールにてご返事させて頂きます。

事務局:北川清一郎
住所:〒222-0021 横浜市港北区篠原北2-4-17 ライラック103号
メールアドレス:seminar@yokopsy.com

【ポスター・チラシ】

募集要項(HTML版) https://yokopsy.com/index.php/objectrelations
募集要項(PDF版) https://yokopsy.com/objectrelations/seminar2020.pdf
申込書(PDF版) https://yokopsy.com/objectrelations/application2020.pdf
申込書(WORD版) https://yokopsy.com/objectrelations/application2020.docx

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